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起業を6回成功させた”伝説の日本人”

2017.6.3 | 
From:萩原 敬大(はぎわら たかひろ)

あなたは不思議に思ったことがありませんか? シリコンバレーを中心としたアメリカでは、次から次へと優れた起業家や、世界を変えるような革新的なビジネスが出てくる一方で、なぜ、日本からは、それほど優秀な起業家・ビジネスが出てこないのか?(アメリカに行かれたことがある方はわかると思うのですが、サービスの質だったり、勤勉さだったり、平均的な優秀さは確実に日本人の方が上じゃないかと思うにも関わらず、、です。)

今日の記事では、アメリカで6回起業し、その全てを成功させてきた”伝説の日本人”と呼ばれる方のお話から、、起業という面で、日本とアメリカの間に大きな差を生み出している”決定的な要素”について読み解いていきたいと思います。

もしあなたがこれから起業を考えている方なら、起業する前に必ず読まれることをオススメします…

 

6回の起業を成功させた
シリコンバレー”伝説の日本人”


 

この前たまたまインターネットを見ていた時に、こんなすごい起業家のインタビュー記事を見つけました。それが、熊谷芳太郎さんという日本人起業家の方です。熊谷さんは、新卒で就職した会社を半年で辞め、単身アメリカに渡ります。それ以来、6つのビジネスを起業され、その全てを売却、あるいは株式公開するなど、成功に導いてきました。(一般的にはスタートアップの9割以上は失敗するといわれているので、この確率は驚異的というほかないですよね..)

最近では、小型ビデオカメラを扱う会社を立ち上げ、その会社をコンピューター機器製造大手の「cisco」に約590億円で売却しています。熊谷さんはすでに67歳なんですが、現在7社目のビジネスを手がけていて、、これまでの経歴からシリコンバレーでは”伝説の日本人”と呼ばれ尊敬されています。

そんな熊谷さんが記事の中で、成功の秘訣を色々と語っていたんですが、そこで1つ出てきたのが、日本とアメリカの”ある文化の違い”についてです。その部分を引用しますね・・

”「アメリカは、たとえ失敗しても悪いレッテルを貼られることが絶対ないのも違うところ。スタートアップをしても結局、ほとんどの人が失敗する。しかし、失敗した人がいっぱい集まると、物事に対して素早く動ける。失敗した経験は成功するために非常に生きてくる。日本の場合はあまり失敗経験のある人がいないから、スタートアップを成功させるのは非常に難しい。」”

沖縄タイムスプラスより引用:

 

失敗の経験は成功するために生きてくる


 

やはり、日本とアメリカの文化の違いで最も大きいのが、、この”失敗”についての考え方です。別のところで聞いた話ですが、ベンチャーキャピタルがその起業家にお金を投資するかを判断する際に「過去に失敗経験があるかどうか?」という点を、むしろ評価するというエピソードがあるほど、、本当にアメリカは”失敗ウェルカム”といった感じの文化があります。

だからこそ、シリコンバレーからは優秀な起業家がガンガン出てきますし、熊谷さんもおっしゃっていたように、失敗した人がそこにたくさん集まることで、より素早く動けるようになって、さらに成功が加速していく・・そんな良い循環が生まれていきます。

一方の日本はというと、、そもそもの文化や、教育制度が失敗を許さない感じになっていますよね。良いところよりも苦手な方を改善するように言われ、できるだけ失敗しないようにするべきだ。などと、小さいころから親や先生から刷り込まれ続けます…


僕も以前、大企業と呼ばれる会社にいたのでわかりますが、、この流れは会社に入るとさらに加速します。大概の会社が減点方式の評価制度を取っているので、たとえでっかい成果を上げたとしても、1回失敗しただけで出世コースから外れてしまう…そうなると、できるだけ無難にいこう。チャレンジするよりも失敗しないようにしよう。そんなマインドになってしまうのは当然のことでしょう。

これはこれで、ずっと会社に勤め続けると決めた人ならいいと思いますが、もし起業して自分でビジネスをやっていくなら、、”失敗しないようにしよう”という考え方は、熊谷さんもおっしゃっていた通り、絶対に早いうちに取り払っておかなければいけないものです…

 

20世紀のトップ起業家20人のうち、
19社は過去に”倒産”を経験していた…


 

また、これまで3つのビジネスを成功させ、ビジネスコーチとして、約10年間で1万人以上の起業家を見てきたリッチ・シェフレンも、、起業で成功するための全てを詰め込んだ講座:「ビジネス・グロース・システム」の中で、成功する起業家に必須の11の特性の1つとして、失敗に対しての「打たれ強さ」の重要性を語っています。

本編の内容から一部をご紹介すると、、事実、『The Top Stories of Entrepreneurs in the 20th Century(仮訳:20世紀のトップ起業家20人の物語)』という本に載っている20社のうち、なんと19社が過去に倒産を経験していたことがわかっています。(倒産していなかったのはマイクロソフトのビル・ゲイツだけ。)

あの「フォード」を作ったヘンリー・フォードや、「ウォルマート」の創業者サム・ウォルトンでさえも、過去に非常に大きな失敗をし、そこから立ち直っているのです。

その他にも、有名な起業家の例をあげればキリがないのですが、、

ドナルド・トランプ
「4回の破産 → アメリカ大統領に」

アメリカ大統領になった「ドナルド・トランプ」は、4回の破産を経験するも毎回復活し、現在の純資産は約5,404億円。多くの下馬評を覆し、なんとアメリカ大統領として、国のトップにまで上り詰めました。

カーネル・サンダース
「火災、倒産… → 65歳にしてようやく成功を掴む」

いまや世界で18,000店舗以上を構える「ケンタッキーフライドチキン」創業者のカーネル・サンダースは、若い頃から転職を繰り返し、40歳にしてようやく店舗を立ち上げました。しかしその後も火災にあったり、倒産を経験するなど不運に見舞われ続けますが、、65歳でようやく成功を掴んでいます。

ウォルト・ディズニー
「3回の倒産 → 世界一のテーマパークに」

現在、全世界の従業員数が15万人を超える世界一のテーマパーク「ディズニーランド」を作り上げたウォルト・ディズニーも「お前には才能がない」と、勤めていた新聞社をクビにされたり、起業後3回の倒産を経験したのちにようやく成功しました。

また、、最近の起業家の事例でいえば、、設立から8年足らずで売上高1兆3,000億円。革新的なサービスで世界を席巻している「ウーバー」のCEO:トラビス・カラニックも、決して最初から成功していたわけではありませんでした。むしろ、彼はとんでもない茨の道をくぐり抜けて成功を掴んでいます…

 

”26兆円”の賠償請求をされ会社が破産


 

彼の最初の起業は学生時代、友人とともに立ち上げたインターネット関連の会社でした。順調に成長を重ねていましたが、、そのサービスは違法ダウンロードが可能なソフトだったということが原因で、エンターテイメント業界の33社から計2500億ドル(約26兆円)の賠償請求を突きつけられます。当然そんなお金は支払えないので、彼はこの会社を破産させてピンチをしのぎました…

 

2社目を立ち上げるも、、パートナーに裏切られる


 

続いて彼は2社目の会社を起業しますが、共同で立ち上げたパートナーが裏切り行為を働きます。しかも、このパートナーは財務担当なのに税金を納めておらず、いきなり会社の資金繰りは最悪の状態に。 ついには残っていた最後のエンジニアまで引き抜かれ、この会社を諦めることに。

そうしたひどい失敗を乗り越えた末、3社目に立ち上げたのが、、この「ウーバー」でした。学生時代に起業してからの10年間で、彼が受け取った個人報酬は”0円”。まるでドラマのような実話です。

 

起業で成功を望むなら、、
成功する起業家が持つ”非凡な思考”が必要


 

もちろん、倒産を経験しないと起業で成功できない。なんてことはありませんが、、ここまで聞いていただいてわかるように、起業家として成功を掴むために、失敗に対しての”打たれ強さ”を持つことは、ほぼ必須と言える要素の1つではないでしょうか。

リッチもよく言っていますが、起業家とは、すでに出来上がっている道を歩んでいく存在ではなく、自ら新しい道を作っていく存在だということ。そうなると、これさえやれば絶対正解だ。という道はないわけで、小さく色々な方法を試して、なるべく早く失敗から学んでいかなければなりません。むしろうまくいく方法の方が明らかに少ないので、、失敗への免疫が必要になります。

熊谷さんのお話にあったように、日本の文化として、失敗を許さない雰囲気があるというのは、確かにマイナスに働く部分があります。ですが、かといってその流れに従わないといけないわけではありません。個人レベルでその間違った常識・刷り込みを外し、起業家として成功するための思考・ルールを学ぶことは自由にできます。

ですので、もしあなたが起業を目指しているなら、リッチのような一流の起業家から学び、(文化の違いの面から、やはりここは起業という面で進んでいるアメリカ人に学ぶのがいいと思います。)できるだけ早くこれまでの刷り込みを外し、成功する起業家の思考を手にしていきましょう。

萩原 敬大

PS.
リッチも言っているのですが、起業家として成功をつかむための特性・考え方として、この”失敗への打たれ強さ”というのは、その1つの要素にすぎません。

打たれ強さだけではなく、全部で11個の特性があり、その全てを身につける必要があります。これは才能ではないので、今からでも十分身につけることができるものです。もしあなたが本気で起業を成功させたいなら、必ず学んでおくことをオススメします。

詳しくはこちら

萩原 敬大
萩原 敬大

Strategic Profits マーケティングマネージャー
メールマガジン購読者数41,238人(2017年1月5日時点)日本におけるリッチ・シェフレンの独占販売権を持つ【Strategic Profits】のマーケティングマネージャー兼セールスライター。販売プロモーションの企画、広告運用、セールスコピーのライティングなどを統括している。

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