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未来予測

2017.3.25 | ,
From:萩原敬大(はぎわらたかひろ)

先週、すごく話題のフリマアプリ「メルカリ」で、初めて商品を売ってみました。半年以上前からいいとは聞いていたし、さっさといらないものを売ってしまえば部屋もスッキリするんですが、、個人的には使うのが嫌だったんです。

なぜなら…売るのに手間がかかって、めんどくさそうだから。(僕は16歳の頃から、モバオク・ヤフオク・イーベイといったオークションを使っていて、トータル1,000回以上は売買したと思います…)

その時の経験から、いちいち写真を撮ったり、長い説明文を書いたり、売れるのを待ったり。。売れたら売れたでお客さんに連絡したり、梱包して郵便局に持っていったりお金のやりとりをしたりと、、とてつもなくめんどくさい!というイメージがあり、ここ4年ほど遠ざかっていたんです。

でも、そろそろモノが増えてきて、単に捨てるのはもったいないな…と思ったので、空気清浄機を「メルカリ」で思い切って出品することにしたんです。そうはいっても、やろう!と決めてから出品まで2ヶ月は先延ばししつつ…笑 先週、ようやく重い腰を上げて出品に踏み切ったのですが、、使ってみて本当に驚きました…

 

あんなにめんどくさいはずだったのに…


 

まず、あんなにめんどくさいはずだった出品が超簡単にできました。写真をスマホで撮って、説明を軽く書くだけ。ものの3分です。ここから、普通のオークションだったら、売れるまで3日、1週間、長い時は数ヶ月…なんてこともありましたが、、驚くことに、わずか1日も経たずに売れました。(どうやらメルカリは半数以上が1日以内に売れるそうですね。)

そのあと、サクッと梱包すると、アプリ上で簡単な操作を行うだけで、ヤマトの宅配スタッフが荷物を取りに来てくれます。こちらから出向くことも、伝票さえ書くこともありません。そして、、お金のやりとりもメルカリが代行してくれる…なので、僕のやることはこれで全て終わり。というわけです。

と、従来のオークションしか知らなかった僕にとって、このメルカリの簡単さは衝撃でした。。めんどくさいどころかむしろ楽しい! 早速また売ってみようかな。という気持ちになりましたし、買い物も積極的にしてみようかな?と、オークション熱が復活してしまいました。笑

 

簡単にできると広がる


 

このように、従来からある商品・サービスであっても、それをシンプルにして、とにかく簡単にすることで・・これまで使っていなかったユーザーさえも取り込み、一気にシェアを拡大することができてしまいます。

この「メルカリ」は、創業から4年ほどで4000万ダウンロードを達成。評価額が推定約1,000億円を超える日本初のユニコーン企業と呼ばれるまでに成長し、今では米国へも進出しています。

ネットオークションの市場規模は9,170億円(2007年)で頭打ち感がありましたが、メルカリをはじめとするスマホ経由の個人間取引が牽引する、モバイルコマースの市場規模は、2兆円(2015年)を超えるまでに成長しています。

メルカリの例に限らず、もう成熟したかな?と、考えていたようなマーケットであっても、、シンプルにして、使いやすくすることで、市場規模がドーンと広がるということは、過去を見ても多いにあります…

 

もっと髭を剃りたくなるカミソリ


 

例えば、1900年ごろに遡ると・・ある男が、分厚い刃を、いつも研いで使わないといけないカミソリに疑問を持ちました。そして、数年間の歳月をかけて、限りなく薄い刃を開発し、「替え刃式T型カミソリ」を発売します。

彼はそのカミソリに改良を加え、その使いやすさを磨いていったところ、1904年には本体9万本、替え刃12万枚の売上に。1918年には替刃式のカミソリは本体100万本、替え刃はその12倍の1億2000万枚に達しました。

不思議なことに、カミソリが使いやすくなったことで、髭を剃りたくなる人が増え、どんどん替刃が売れるようになったのです。(この男は、あなたもおそらくご存知のヒゲソリメーカー「ジレット」の創業者です。)

あのAmazonのジェフ・ベゾスも、電子書籍端末「Kindle」で、同じような経験をしています。実は、電子書籍を最初に市場に出したのはソニーでしたが、その時は使いにくさや、アクセスできる本が少なく、全く売れませんでした。。お客に聞いても、「あんなものを誰が買うんだろう、私はあの本の紙の手触りや、匂いが大好きなんだ。」というばかり…
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一方のベゾスは、これは自分たちのビジネスにイノベーションを起こすすごい端末だ。と、その可能性を信じ、ソニーの端末を分析して改良を続けていきました。その結果、、Kindleは爆発的なヒットに。

ただ、さらに面白いのがここです。なんと、Kindle所有者の電子書籍購入回数が、紙の本を郵送で受け取っていた時の2,7倍に上がっていたそうなんです。あれほど紙の本が好きだと言っていたユーザーですが、、まさにカミソリと替刃の話と一緒で、電子書籍が読みやすく、持ち運びやすくなったことで、もっと本が読みたくなった。というわけですね。

 

これからのビジネスの未来予測…


 

さらに、インターネットの普及で、現代人の1日分の情報量は、江戸時代の人の一生分とも言われるほど、多すぎる情報と選択肢、中断の嵐の中で僕たちは生きていますよね。「面白そうだけど、あとで、、」では結局忘れてしまいますし、複雑なものはそもそも脳が受け付けないようになってきています。

また、スマホの普及で、明らかに人々の行動パターンが変わってきていて、もはやワンタッチの感覚的な操作だったり、とにかくシンプルで簡単なものがウケる時代になっています。

リッチも強く推薦する「80:20の法則」を深く実践し、何冊もの本を書いている実業家リチャード・コッチが書いた「Simplify」という書籍があります。(もうすぐ日本でも出版予定とのこと)

リチャード・コッチはコンサルタント・投資家として、イギリスで長者番付に乗るほど成功したビジネスマンですが、、彼が自身の経験から語っている未来予測が、この「Simplify」には記されています。

そこで、彼が今後、特に大事になると言っているのが、ビジネスモデル・商品をとにかくシンプルにしろ。ということ。ここで言われているシンプルの要素は2つあって、?価格のシンプル化と、?提案のシンプル化です。

そのうち、?の価格は、シンプルに安い価格で一気に市場シェアをとるというものなので、あまりわれわれのような中小企業には向きませんが、、?の提案(商品・サービス)をシンプルにわかりやすく、簡単にするというのは、かなり重要なポイントになってくるようです。(できれば、使うのが楽しい。という要素もあるとさらに良いそうですが。)

先ほどから出している事例の通りですが、とにかく、お客さんにとって使うのを簡単にすると、今まで使わなかった人もサービスを使うようになり、一気に市場を広げていくチャンスが出てきます。もうちょっと事例を出すと…

 

シンプルで簡単、しかも楽しい…


 

Uber(タクシー配車サービス):
創業から5年で企業価値5兆円を超えるたモンスター企業・・Uber。(なんとこの数字はJR東日本、三菱商事よりも大きいみたいですね、恐ろしい。。)タクシーの概念を全く違うものに書き換えて、タクシーに乗るということをとっても簡単に、シンプルにしたことで、米国ではそもそものタクシーの市場規模が1400億から5000億円ほどに広がったとも言われています。

このUberは日本では色々と業界の抵抗を受けていて、まだ東京でしか使えませんが、、アプリをダウンロードして使ってみると、本当に簡単で楽しい。目的地にピンを立てるだけで、ドライバーが拾いに来てくれて、支払いもクレジットカードで勝手に済ませてくれる。後で領収書だけスマホに届く。といった感じです。日本ではまだまだ割高のようですが、アメリカでは価格もタクシーの1/3ほどになっているそうです。

Spotify(音楽配信サービス):
CDが全然売れない音楽不況と言われている中で、アクティブユーザーが1億人を突破。毎月180万人を獲得しながら成長を続けているSpotify。こちらもちょっと前に日本に上陸しましたが、スマホで音楽を聴くのがとにかく簡単。ワンタッチでサクサク動くので、ストレスが一切ありません。曲数もとにかくたくさんあって楽しい。僕はこれまでそんなに音楽は聴きませんでしたが、Spotifyを知ってからたまに聴くようになっています。

Netflix(動画配信サービス):
何度かこのブログでも取り上げていますが、、やはり使いやすさ、簡単さで伸びているサービスといえばNetflixです。ユーザー数は2018年までに1億人を超えるとみられていて、売上高は約6,800億円だそうです。。

それまで主流だったビデオレンタルの「ブロックバスター」は、ピーク時には9000店以上ありましたが、、今では破産。自宅で映画が見放題、しかもサクサク動いて見やすく、操作が簡単、楽しい。となれば、、これまでビデオを借りにいったり、映画を観にいくのが億劫で観なかった層も取り込めることは間違いないですよね。

 

Keep it simple


 

このように、、あなたの商品・サービスも、今よりもっと使いやすく、シンプルにすることはできないでしょうか? もし、それが可能になれば、他の可能性のありそうな市場や、美味しそうな儲け話を次から次へと探さなくても、、今日ご紹介した事例のように、自分たちの市場がドカンと広がる可能性は大いにあるのではないでしょうか?

ここは、今僕たちも結構考えていて、力を入れて取り組もうとしているところです。ぜひ、あなたも考えてみてください。

萩原敬大

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萩原 敬大
萩原 敬大

Strategic Profits マーケティングマネージャー
メールマガジン購読者数41,238人(2017年1月5日時点)日本におけるリッチ・シェフレンの独占販売権を持つ【Strategic Profits】のマーケティングマネージャー兼セールスライター。販売プロモーションの企画、広告運用、セールスコピーのライティングなどを統括している。

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