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「ユニクロ」が犯した大失敗&大成功

2017.4.29 | ,
From:萩原 敬大(はぎわら たかひろ)

これは、まだ土がかかった採れたての「野菜」です。

なぜ、今日はこんな写真を貼り付けたかというと、この野菜と、超優良企業:ユニクロにまつわるエピソードを通して、あなたがビジネスで成功するための”重要な原則”をお伝えしたかったから。そのために、できるだけあなたの注意を引きたかったからです。それでは行きますね。

 

「ユニクロ」が野菜を売って大失敗?


 

売上高1兆7864億円。カジュアル衣料の専門店として、今や世界3位という超優良企業のユニクロが、過去に野菜の通信販売事業を手がけていたことを、あなたは知っていますか?

2002年の10月「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの柳井正会長は「食品は価格よりも、おいしく新鮮で安全かどうかが大事。これだけ生産管理をしていて、この価格で売っている所は他にはない。」と、自信満々で、野菜の通販事業に乗り出しました。

しかし、結果はというと、、初年度から売上予測の半分の売上高と、売上は低迷。野菜を安定供給できなかったり、在庫管理が思いのほか難しいなど苦戦を極め、たったの2年で約28億円の赤字を出し、あっけなく撤退することとなってしまいました。

柳井正会長によれば、「野菜は衣料品と異なり計画生産できなかった。これ以上赤字が膨らむと取引先や株主に迷惑を広げる恐れがあり、撤退を決断した」というコメントを残しています。

 

売上高1000億円に育った新規事業「ジーユー」


 

ここだけ聞くととても残念な話ですが、、さすがのユニクロ。ただでは終わりません。その後、2006年に「GU(ジーユー)」という低価格でファッション性が高い別ラインのブランドを立ち上げ、ここでは大成功を収めました。

ジーユーの売上高は1,000億円を突破し、店舗数も350店舗まで拡大。(2016年8月末現在)ユニクロと全く同じビジネスモデルで、独自の商品を開発し、単体でも競争力が高いブランドに育っているそうです。

その後のユニクロの業績の伸びはといえば、、ユニクロを中心に海外展開を進めたこともあり、とんでもないことになっていますね。

(ファーストリテイリング 会社情報より表を転載)

 

「野菜の通販」と「ジーユー」の決定的な違い


 

衣料品の販売では世界3位と圧倒的なシェアを持っている「ユニクロ」でさえ、野菜の通販という新規事業では、全くうまくいかなかったのは一体なぜなのでしょうか? それとは逆に、「ジーユー」の事業が大成功したのは一体なぜなのでしょうか?

もちろん、野菜の通販の方で使える資金がなかったわけでもありませんし、ノウハウやリソースがなかったわけでもありません。その失敗の大きな原因は、自らの”強み”を無視して勝負してしまった。ということです。

ユニクロのホームページにも記載がある通り、、

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ユニクロは、企画・素材開発・素材調達・生産・物流・販売までを一貫して行うSPA(アパレル製造小売業)として、高品質なカジュアルウエアを手頃な価格で提供し、他社に真似のできない独自商品を販売し、日本のアパレル市場の6.5%のシェアを占めています。
**************


これと全く同じ手法をとり、同じアパレルという土俵で戦ったからこそ、「ジーユー」事業は単独でも競争力の高いブランドに育ったのです…

 

”強み”こそが唯一の競争優位性をもたらす


 

自分(自社)の強みを知り、そこだけに集中すること。”強み”こそが、他社に対して唯一の競争優位性をもたらすということは、リッチ・シェフレンも常々言っていることです。

事例を見ていただいたように、もし強みから外れれば、たとえユニクロのような強者でも簡単に倒れてしまいます。これはお金のあり余る大企業ならいいかもしれませんが、、われわれ中小企業、個人事業主にとっては致命傷になりかねないですよね。

実際、小規模にビジネスをしている大半の中小企業の社長、個人事業主=競争優位性の源泉となるのは自分自身。つまり、あなたの強みです。あなたという人間を使って競合と差別化を図るほかに方法はないので、自分の強みを中心に会社を築き、その強みを使ってビジネスをすることが必要不可欠です。

これは多くの人が陥ってしまう間違いなのですが、、周りの競合を見て、競合と同じようなことをしたり、競合よりももっと安い値段で売ろうと考えていると、、当然ながら価格競争に巻き込まれるだけで、厳しい戦いに自ら足を踏み入れてしまうだけなのです…ビジネスにおいて、あなた独自の”ユニークな強み”というのは最高に価値がある資源になります。

 

強みを活かしているかどうかで、
利益に100%の違いが出る


 

”「圧倒的大多数の起業家は、毎日自分が最も上手にできることをしていない。すなわち、自らの強みを生かしていないのだ。強みを生かして働くことがビジネスの成功につながることを考えれば、それはビジネスを容易に成長させる機会を無駄にしていることになる。」”

リッチは「ビジネス・グロース・システム」の中でこのように言っていますが、この”強み”というのは、彼が起業家として20年以上の経験を積み、完成させたビジネス戦略の中でも、中核となるコンセプトです。

特に、ビジネスにおいては、強みを活かせているかどうかが大きな違い(競争優位)をもたらします。実際、あなたの製品が、ライバル製品の価値をわずか10%上回るだけで、売上高に50%、利益には100%もの違いが出ることがわかっているそうです。

また、30年間で200万人に対するインタビューを行い、人間が持つ”強み”についての研究を続けてきたギャラップ社の調査結果によれば、、強みにあった職種を選んでいるかどうかで、自分の”強み”に合った職種かどうかで、その成果は10倍違うということがわかっています。

そのほかにも、この会社の調査では、、個人の強みというのは、多くの場合”13歳頃”には完成に近づいている状態にあるそうで、年を重ねてもこの年齢の時に判明した強みが大きく変わることはないということです…

 

世界一のアスリートも、強みが活かせない場所では失敗する…


 

そしてこの”強み”というのは、もちろんビジネス以外にも当てはまります…トップアスリートのマイケル・ジョーダンの例を挙げると、、彼は生まれ持った運動の才能を持ち、幼少期からやり続けたバスケットボールを強みとして、世界一のバスケットボール選手になりました。

その後、彼は興味のあった野球に転向しますが、、才能は持っていても、バスケットボールのように何十年もかけて磨き上げた強みやスキル(つまり競争優位)はありませんでした。その結果、毎日毎日必死に練習しても他の選手には到底追いつけず、、メジャーリーグの下部組織止まりの成績で、早々と引退せざるを得なくなってしまったのです…

たとえ同じ人間であっても、、マイケルジョーダンのように、ある分野では世界レベルの才能を持っていたとしても、、強みを活かせないゲームを選択してしまうと、このような悲惨な目に遭ってしまうのです…

まだこれがスポーツなら、向いてなかったから仕方ない。と、軽く済まされるかもしれませんが、、ビジネスなら死活問題です。あなたの全財産と、人生の大半の時間をかけて挑むゲームで、失敗するとわかっている戦いを挑むのは馬鹿げていますよね。

 

成功した起業家でさえも、、強みを忘れて大失敗…


 

リッチ・シェフレンは、20代で2つのビジネスを立ち上げ、どちらも3?4年という短期間で年商7億、13億円という業界トップクラスの企業へと育て上げた敏腕起業家です。(ファッション関連のビジネスでは、元スタッフがその後プラダの副社長になったり、ディーゼルの社長になったりと、、明らかに成功していました。)

しかし、そんな彼でも、、のちにインターネットのビジネスへと初めて参入した時は、この強みを忘れて大失敗してしまった経験があります。

インターネットでは毎週のように新しいマーケティングのノウハウが販売されるので、彼もたくさんのノウハウを買っていました。アフィリエイトで稼ぐ方法、SEO、Facebook、ユーチューブ、ブログ、メルマガなどなど、、新しい情報がメールの受信ボックスに常に入ってくるので、それについていくのに精一杯になってしまいました。



当時のインターネット業界では、みんなが同じように新しい儲け話を探しては、ダメになったらまた次、また次、、ということを繰り返していたため、勝手がわからなかったリッチは、約2年ほど彼らと全く同じような行動をとってしまったそうです。

そうなると、、当然ながらこれまでに積み上げてきたリッチの強みは全く活かすことができません。他の人と全く同じ。横並びの状態です。その結果、、毎日、毎日、以前よりも働く時間は長くなっているのにも関わらず、成果は乏しく、収益は出ませんでした…

 

初年度で7億4,000万円の売上?瞬く間にインターネット業界の有名人へ


 

その後、運よくリッチは自分の過ちに気づき、やっていることを一旦全てやめ、今の自分が持っている”強み”に目を向けてみました。すると、、これまでやってきたビジネス構築の経験、戦略性という他のインターネット起業家にはないユニークな強みが浮かんできました。

早速、それを活かし、インターネット起業家向けにビジネス戦略の構築法を教えるコーチングプログラムを作ったところ、、一気に世界が変わりました。初年度で7億4,000万円を売り上げ、働く時間も大幅に減ったのです。評判が広がり、ジェイ・エイブラハムやダン・ケネディといった重鎮でさえも、彼を頼るようになったのです。

このように、、自分の強みを知り、それを存分に活かすことができているならば、、あなたは競合を寄せ付けない優位性を保つことができます。そして、毎日あなたが一番上手にできる”強み”の仕事だけをやって、余計なストレスなく、今より何倍ものお金を稼ぐことも可能になるでしょう。

何より嬉しいのは、仕事を始めることに抵抗を感じたり、先延ばしをする気持ちが全く起こらないということ。毎朝ベッドから飛び起きて、「すぐに仕事を始めたい!」と、エネルギーに溢れた気分で1日をスタートできるでしょう。もし、あなたがすでにこの状況に当てはまっているなら、、それは強みが活かせている可能性が高いのではないでしょうか?

逆に、、もしあなたが今、いくら仕事をやってもほんの少ししか前に進まない。いつもイライラしてストレスを感じている。面白くないのでやる気はどんどん下がる一方、、といった悪循環に陥っているなら、、それはもしかしたら強みではない。もしくは、強みが活かせていない可能性が高いかもしれませんね…

 

自分だけの強みを発見したら、もう他の誰にもなりたくない


 

?様々な事例を見ていただいたように、、まず何よりもビジネスにおいて大事なのは、自分だけのユニークな強みを知ること。競合の真似をしたり、価格で競うのは一番危険なことです。

リッチがこのように言っている通り、、

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”「適切にデザインすれば、あなたが卓越性を発揮できるビジネスが必ず存在する」自分ならではのもの、自分だけの強みを発見したら、もう他の誰にもなりたくありません。自分が本当に特別だということ、ある分野では本当に優位だということに気づくことができるからです。」”
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僕たち人間は、誰しもが必ずユニークな強みを持っているはずなので、それを見つけて活かす。これこそが、我々のような中小企業・個人事業主にとって、最大の競争優位性をもたらしてくれる源泉になるということ。

?プラス、、もう一つ大事なことは、その強みをビジネスに活かして、お金に変える方法を知ること。サラリーマンとして、組織の中でうまくやっていくならば、自分の強みを知っているだけでいいのですが、、もし自分でビジネスをしていくなら、その強みをお金に変える方法を知らなくてはいけません。

ここはとても深いので、全ては伝えきれませんが、、リッチがやったように、シンプルに自分の強みが活きるビジネスを選ぶということ。もしくは、それが活かせそうな市場を選んで乗り込むか、その強みが活きるように、その市場のゲームのルールを変えるという方法があります。もしあなたが自分の強みを知っているなら、このどれかを使えないか、ぜひ考えてみることをオススメします。

PS.
お客さんから多くのフィードバックをいただいていますが、やはり、強みというのは自然にできることなので、自分ではなかなか気づきにくいようです。その強みを知るための大きな助けになる方法。そして、リッチが独自に編み出した、強みをビジネスへと活かしてお金に変える方法を、もっと詳しく知りたい方はこちらを試してみてください。

詳しくはこちら
(おそらく、、他ではほとんど聞くことのできない内容ばかりだと思いますよ。)

萩原 敬大

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萩原 敬大
萩原 敬大

Strategic Profits マーケティングマネージャー
メールマガジン購読者数41,238人(2017年1月5日時点)日本におけるリッチ・シェフレンの独占販売権を持つ【Strategic Profits】のマーケティングマネージャー兼セールスライター。販売プロモーションの企画、広告運用、セールスコピーのライティングなどを統括している。

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