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”他力本願”は悪いこと?

2016.9.3 | ,
From:萩原 敬大(はぎわら たかひろ)

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この写真は、先日休暇で出かけたシンガポールで撮ったマーライオンの写真。
シンガポールはかなり小さい国で、歴史も浅いので、、正直、最初はほとんど期待していなかったのですが、行ってみてびっくり。



世界最大級のアートギャラリーや水族館、カジノ、島全体が遊園地のようなセントーサ島、巨大ショッピングモール、センスのいいレストラン…街全体が多くの人で賑わっていて、すごく豊かで、勢いを感じる国でした。

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しかし、シンガポールという国はもともと、東京23区をほんの少し大きくした程度の面積しかない小国で、もともとマレーシアに追放される形で独立せざるをえなかったような国。独立当時はお金もない、水も食糧ない、人もいない、土地もない、他民族で国民の連帯感もない、技術もない、と、、何一つ資源がない国でした。

そんなシンガポールですが、、今では、
・国際競争力ランキング:スイスに次いで世界2位(世界経済フォーラム作成・2012年)
・ビジネスのしやすさランキング:世界1位(世界銀行調査・2013年)
・観光収入:約1兆5000億円(日本の観光収入は約1兆1586億円・2010年)

と、、独立からわずか50年ほどで、アジアで最も豊かな国と呼ばれ、世界中からヒト、モノ、カネを引き寄せる”勝ち組”国家になりました。いったい、何一つ資源のなかったシンガポールが、どうやって、これほどまでに成長する国になれたのか?

調べてみたところ、、
その理由が、われわれのような使える資源が少ない起業家、小さな会社の社長にとっても参考になる部分があったので、ここで紹介しようと思います…


”他力本願”が成功の秘訣


 

先ほども言ったように、独立直後の1965年頃のシンガポールは、ヒト、モノ、カネ、、まさに何一つ資源を持たない国だったと言われています。自力で経済成長できるメドはない、、でも、200万人の国民を食わせるために何とかしなければならない。。そんなどうしようもない状況でシンガポールが下した決断は、シンプルなものでした。

「自分たちで全部1からやろうとするのは諦めて、?すでにそれを持っている他人に頼ろう。」

そこから、シンガポールは世界中の企業や優秀な人材が、シンガポールに来たいと思えるような環境を作ることにフォーカスしました。企業がシンガポールに法人をつくりたくなるように、法人税を下げたり、優秀な人材が住みたくなるように、所得税の税率を下げたり、、ゴミ溜めやスラム街が点在していた街を、世界一キレイとさえ言われるほどに整備し、安全にしました。

このシンガポールの戦略について、経営コンサルタントの大前 研一氏は、シンガポールの繁栄の秘訣についてこのように言っています…

”わたしが皆さんに理解してほしいと思うのは、『このシンガポールの繁栄の源は、シンガポール自身にはない』ということだ。繁栄はほとんどすべてを海外から呼び込んできたものである。要するに開放経済なのだ。世界中から金、人、モノに来てもらう「貸席経済」なのである。そのために邪魔になる規制を撤廃して、世界中の力を借りられるようにしている。だからこそシンガポールの今の繁栄があるのだ。”

「産業突然死」の時代の人生論 大前 研一より引用

東南アジアの小国に過ぎなかったシンガポールの成功の秘訣は、何も資源がないという弱みを受け入れ、他国を頼ることで補ったことでしたが、これはまさにわれわれ起業家がお手本とすべき考え方です。
というのも…


成功するためには、自分自身を変えてはならない


 

実はリッチ・シェフレンも、このシンガポールと同じ考え方で自らのオンラインビジネスを発展させた一人だからです。
リッチはこのように言います…

「多くのビジネス、多くの起業家がうまく軌道に乗ることができないのは、持っているプランや作り上げたプランが、起業家自身が成功するために変化すること、つまり、起業家自身が現状と違うものになることを必要とするからです。

ですが、私はこれは大きな間違いだと思います。ビジネスの成功を目的として自分を変えることにエネルギーを使ったり、考えたりしすぎるのではなく、現在の自分を受け入れ、なおかつ成功の方法を見つけ出すほうが良いと私は信じています。」

リッチはよく、自分自身は不完全な人間であり、そのことを一度も隠したことはないと言っていますし、明るい性格ではないこと、先送りにしてしまうこと、完璧主義であること、アイデアがありすぎること、焦点がぼやけることといった弱みがあることを告白しています。

しかし、それでもリッチが成功しているのは、その弱みを直そうと一人で頑張るのではなく、弱みを打ち消してくれるメンバーや外注先などのリソースを探し、補ってもらうことを一番に考えてきたからでした。

たとえば、リッチのチームメンバーそれぞれの役割は、、

・海兵隊出身の社長:トム・ビールは規律をきっちりと守るタイプで、おしゃべりすることが好きなので、他の人と関係を作り出す役割を担っています。
(規律を守る、おしゃべりをするという2つの分野はリッチが最も苦手としているもの)

・ファウンダーズクラブのマネージャー:チャックは、、
文章を書くのが得意で、リッチの出した優れたアイデアやコンセプトをまとめる役割を果たしています。そのおかげで、リッチはアイデアを考えるのに専念することができます。

・秘書:ジャニーヌは生活全般、仕事と個人的な用事などの細かいことを担当してくれるおかげで、リッチは最大限効率的に働くことができます。

その他にも、アフィリエイト担当、技術担当など、その他の人たちが弱みを補ってくれるおかげで、リッチは自分自身を一切変えることなく成功し続けることができるのです。


自分を変えることなく成功するための2つの質問


 

①もしあなた自身、シンガポールのように現在持っているもの、現在知っていることを使って成功しなければならないとしたら、あなたはどうするでしょうか。どうすればすでに持っているものを最大限に利用し、弱点を補うことができるでしょうか。

②現在あなたの周りに、利用できる強みやリソースはないでしょうか。仲間、仲間の人脈・ネットワーク、持っている資源など、、あなたの弱みを打ち消してくれるリソースは身近にないでしょうか。

もしあなたが、1人で何もかもをやろうとしていて、時間が全然ない、その割にはビジネスがなかなか前に進まない…そんな状況に陥っているなら、ぜひこの質問に対する答えを、じっくりと考えてみてください。

萩原 敬大

参考文献:「なぜ、シンガポールは成功し続けることができるのか」峯山 政宏

PS.
もしあなたが、外部のリソースを見つける方法がわからない、外注(アウトソーシング)をしたことがあるけどどうもうまくいかなかった、、という経験をお持ちなら、そのベストな方法をリッチから教えてもらうことができますよ。

詳しくはこちら
(9月上旬に公開します)

 

萩原 敬大
萩原 敬大

Strategic Profits マーケティングマネージャー
メールマガジン購読者数41,238人(2017年1月5日時点)日本におけるリッチ・シェフレンの独占販売権を持つ【Strategic Profits】のマーケティングマネージャー兼セールスライター。販売プロモーションの企画、広告運用、セールスコピーのライティングなどを統括している。

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