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迷走する就活生と苦戦する起業家の共通点

2017.7.8 | ,

From:萩原 敬大(はぎわら たかひろ)

昨日、スタバの長テーブル席で仕事をしていた時のこと。ちょうどひと段落ついて休憩していたら、隣に座っていた就活生と思われる2人の女の子の会話が聴こえてきました。仕事に戻らないと…と思いつつも、日頃からリサーチ癖が抜けない僕は、ついついその話に耳を傾けてしまいます。

どうやら一人の子が、ついさっき終わったばかりの面接で失敗したらしく、落ち込んでいるのをもう一人の子が慰めているような様子。机の上には4冊もの面接に受かるための「テクニック」が書かれたマニュアル本が置かれていたんですが、、どうやら就活のマニュアル本を何冊も読んで、その通りにしっかりと質問を作り込んだのに、、作り込んだ文章のほんのわずかな箇所が飛んでしまい、その通りに喋れなかった… 絶対に落ちた… というようなことを話していました。

今、一般的な就活は4月に一斉スタートし、順調に内定が決まる人は4月、5月に決まるそう。そんな中、「7月にもなったのに自分だけまだ1つも決まっていない…」という焦り、劣等感をこの子は強く感じている様子でした。どうやら某関西の有名大学に在籍しているようだったので、その優秀さ、真面目さがさらなる迷いを生み、どんどん自分を見失って迷走しているような感じでした。

結果、自分自身と向き合うのではなく、誰かがいいと勧めていた「マニュアル本」を片っ端から買い漁っては小手先のテクニックに走る。自分の何がいけないのかわからない、、面接官はいったい何を見ていて、何が正しいのか全然わからない…と、泣きそうにさえなっていました。

明らかに間違った方向へと進んでいる感じだったので、、聴いているこっちとしても、「すごく優秀なのに、もったいないなー…」という気持ちでいっぱいでした。多分理解はしてくれないでしょうが、そっとリッチの「マニフェスト」を手渡してあげたい気分にさえなりました…笑

間違った方向へ進むとどうなるのか?

ただ、この就活に悩む彼女の状況というのは、起業家の多くが陥ってしまう悪い状況とかなり似ているのではないでしょうか?

まさにリッチの代表的なコンセプトで、チャンス追求型の起業家と戦略型の起業家という2つのタイプの起業家の話がありますが、、戦略型の起業家は自分のビジネスの目的と自分の現在地をしっかりと把握していて、常にそこに至るまでの最短距離のルートを通って進んでいきます。

一方で、チャンス追求型の起業家は、自分のビジネスの目的と自分の現在地があいまいなため、いつの間にか本業とは全く関係のない方向でガムシャラに仕事をしてしまったり、その状況をどうにかしようと、次から次へと新しい教材を買ってみたり、新しいビジネスチャンスに飛びついては労力とお金を使い果たすばかりで、本業のビジネスは一歩も前に進まない…そんな状況になってしまいます。

リッチはチャンス追求型の起業家は”虚業”に時間を割いてしまう。とよく言っているのですが、、ここでいう”虚業”というのは、これをやったら自分のビジネスは前進し、望むお金も自由なライフスタイルも手に入れることができる、とあなたが考えることでありながら、実際には、それにどれだけ労力をつぎこんでも、あなたの望む結果から、なぜかどんどん遠ざかるだけ…そんな仕事のことを表しています。

さっきの就活生の女の子の例で言ったら、自分の強みと、その強みが活かせる会社・価値観や目標が叶えられる会社を探して、自分自身をそこにフィットするようにアピールしていく方が明らかに重要なのに、、いつの間にか”内定をもらうこと”だけに目がいってしまい、他の人と同じような自己アピール文を書き、一字一句間違えないように読む。みたいなことに大半の時間を使ってしまうという感じでしょうか。

これではうまくいくはずがないですし、たとえ内定がもらえても、、おそらく2〜3年もしたら合わずに辞めるのがオチでしょう…

僕たちがインタビューをさせていただいた起業家の方でも、もともと一流の大学を出ていたり、一流企業で勤務されていたり、トップセールスマンとして活躍されていたという華々しい経歴を持つ方がたくさんいます。でも、そんな方達でさえ、リッチの教材を知る前は、その時に発揮されていた素晴らしい強みや特性を忘れてしまっていたり、、いわば”虚業”に気を取られてしまった結果、間違った方向へと突き進んでしまい、苦戦することが非常に多いようです。

成功に必要な特性は、誰もが自分の中に持っている

リッチ・シェフレンのウェブセミナーを見ていただいた方ならご存知でしょうが、何を隠そう、リッチ自身もインターネットマーケティングの業界に参入した時、この失敗を犯してしまった経験があります。

リッチは2年近くに渡る迷走の結果、毎日書き続けていた日記から、この間違いに気づきました。それが、「かつて自分を成功に導いたはずの特性が自分を失敗させていた」ということでした。例えば・・

左側が、今経験している否定的な状況で、右側はビジネスを成功させるために必要な特性です。

・どのマーケティング戦術を使ったらいいかわからないというのは、一見マイナスに見えて、最善の事例を探し応用しようとしている前向きな姿勢です。

・毎日毎日パソコンの画面に14時間以上も座って時間を浪費しているというのは、何としてでも成功したいという強い気力から来ています。

・情報過多は、学ぶことへの意欲と、真面目な性格から来ています。

・魔法みたいな儲け話・テクニックを紹介する教材を購入してしまうということは、新しいアプローチを試してみるという意欲・チャレンジ精神を示します。

・ついつい自分に非があると責めてしまうということは、結果に対して自分でしっかりと責任を持っているということを示します。

・奥さんや子供など、家族をがっかりさせたくないという気持ちは、家族のために頑張っているということです。

などなど、、リッチが当時経験していたこれらのマイナスな状況というのは、実は全てが起業家としてビジネスを成功させるために必要な特性だったのです。ただ単に”チャンス追求型”という間違った思考・アプローチに陥ってしまったばかりに、それが間違った方向へと向かっていただけ。

おそらく、あなたもこのリストを見ていただいて当てはまるものがいくつもあるかと思うのですが、、もしあなたが今、ビジネスで満足いくような結果を得られていないとしたら、成功に必要な特性はすでにあなたの中にあります。ただ、リッチと同じように間違った方向へと発揮されていただけなのです。

問題は自分ではなく、間違ったアプローチにある

これもリッチがウェブセミナーの中で話していますが、、さらに悪いことに、多くの人がこの悪い状況をなんとかしようと、先ほどお伝えした”虚業”の方に時間を割いてしまいます。すでに本業だけで手一杯なのに、さらに新しいマーケティング戦術を取り入れたり、儲け話に乗って新しい事業を始めてみたり、FacebookやYouTube、インスタグラムなどのSNSを取り入れてしまい、、その結果…

このような状態のところに、1つ、また1つとやることを付け加えていき、いつしか運転手を失った車のようにビジネスはコントロール不能になります。。多くの教材やセミナーでは、新しい方法やスキルを学ぶなど、”付け加える”ことを教えますが、、付け加えることはこのような状況をさらに悪化させます。あなたの頭を混乱させ、疲れ果てさせ、迷走させてしまうのです…

間違ったアプローチに陥っているかどうかがわかる”4つの兆候”

あなたはいかがでしょうか? これまで話してきたことに思い当たるフシはありませんか? ご参考までに、リッチが紹介していた”間違ったアプローチ”に陥っているかどうかをセルフチェックできる「4つの兆候のリスト」を以下に載せておきます。

兆候⑴:勉強はたくさんしているけど収入につながっていない

何かを学ぶこと、リサーチしたりすることは、現実にお金を生み出す活動ではありません。もちろん学ぶことは重要ですし、自分の業界や競合、顧客についてリサーチすることは必要です。

しかし、あなたのすべての時間を学ぶことに費やしていたら、行動に移す時間はなくなってしまうので、実際に何の収入も得られないということになります。

兆候⑵:約半年以上たっても、具体的な成果が1つも出ていない

リッチ曰く、今やっていることが”間違ったアプローチ”かどうかを簡単に見分ける方法として、時間軸で判断するというものがあります。(ある目標を決めてその仕事を始めてから、望むような具体的な成果が出ないままに、どのくらい時間が経ったかを考えます。)

具体的な成果というのは、商品を発売する、本を出す、セールスレターをリリースするなどの成果物を表しています。このような具体的な成果が出せないまま、時間が半年以上経過した場合は、成果をもたらさない”間違ったアプローチ”をとっている可能性が高いとリッチは言っています。

兆候⑶:「Todoリスト」が、お金にならない活動だらけ…

あなたが毎日”正しいアプローチ”(つまり本業)でビジネスに取り組んでいる場合、あなたの「Todoリスト」は利益につながる行動でいっぱいのはずです。その1つ1つのタスクが、しっかりとお金を稼ぐということに直結していなくてはならない。と、リッチは言っています。

兆候⑷:同じことを、しかも間違った方向で何度も繰り返している

ビジネスでは、なかなか最初からうまくいくアイデアというものはなく、90%以上は失敗に終わると言われています。重要なのは、いかに早く失敗し、それを修正して成功へと近づけるか・・ですよね?

もしあなたが、最初のアイデアを実行して残念な結果が出ているにもかかわらず、、最初のアプローチを続けることにこだわっているなら、それは”間違ったアプローチ”に分類すべきだ。と、リッチは言っています。

”間違ったアプローチ”から脱するためのシンプルな方法

Step1:
まず初めに、大きめのノート、もしくは1枚の紙を準備してください。そこに、あなたが自分のビジネスを成長させるために必要だと思っていることをすべて書き出してみてください。

そして、別の紙を取り出し、真ん中に縦の線を引いて、左に”正しいアプローチ”、右に”間違ったアプローチ”と記入してください。これまで学んできたことを参考に、先ほど書き出した項目が”正しいアプローチ”なのか、”間違ったアプローチ”なのかを考えて分類していきます。

Step2:
”正しいアプローチ”として出てきたものだけを眺めて、次のことを自問してください。

この”正しいアプローチ”(つまり本業)をしっかりと実現し、自分のビジネスで望む結果を手にするには、いくつのステップをクリアしなければならないか? そして、収益を手にするまでにクリアしなければならないステップの数を、できるだけ減らす方法はないだろうか? と。

リッチはこのように言っています。

”「多くの人は目標を達成するために、なるべく多くのことをやろうとしてしまいます。あれもこれもやったほうが、早く目標を達成できるのではないか?

そんな風に考えてしまって、本当は3つのステップだけで済むことを自分から5つに増やしてしまったり、10個に増やしてしまったりすることがよくあります。その結果、やることが多くなりすぎて、何ヶ月経ってもまったく前に進めないのです。

しかし、実際には、まったくの逆です。最小限必要なことを見極めることが大切です。そして、全てのエネルギーをその最小限のことに注ぎ込みます。それが、最短で目標に到達するための方法です。「今、他に何ができるか」と考えるのではなく、「必ずしなければならない最低限のことは何か」と考えてください。」”
以上、ちょっと長くなってしまいましたが、、あなたも戦略型の起業家のアプローチを使って、自分のビジネスの目的と自分の現在地をしっかりと把握し、常に最短距離のルートを通ってビジネスを成功へと導いていきましょう。

萩原 敬大

PS.
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萩原 敬大
萩原 敬大

Strategic Profits マーケティングマネージャー
メールマガジン購読者数41,238人(2017年1月5日時点)日本におけるリッチ・シェフレンの独占販売権を持つ【Strategic Profits】のマーケティングマネージャー兼セールスライター。販売プロモーションの企画、広告運用、セールスコピーのライティングなどを統括している。

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