「新規事業で失敗しないために」

リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

最近、４日間連続でグループコーチングという日があったりして、なかなかヘトヘトで最後の方は泣きそうになりながら仕事してるんですが、色んな方から新規事業の立ち上げのことで相談されることがある訳ですが。これから起業するって人もいますし、それなりに会社をやってこられた社長さんなんかもいてますね。そんな方たちから話を聞いていると「怖いなー危ないなーなんだか嫌な予感がするなー」と、稲川淳一並みに思うこともあったりするんですが・・・

中谷の体験談

この話をする前に僕が過去やっちゃった話もしておこうかなと思うんですが（笑）というのも、知っている人もいるかもしれないんですが僕もその昔本業の業績が芳しくないと感じた時に新規事業に手を出したことがありました。

当時はセールスライティングであったりダイレクトレスポンスマーケティングのようなものをほとんど知らない状態だったので、本業のホームページ制作という事業に先が見えない状態でした。今であれば制作から派生してマーケティング全般のお手伝いやコーチングのような展開もできるんですが、当時はそういう視点があまり持てなかったんですね。。。

なので、それまでにやってきた事業とは全く関係のない電力切り替えの事業に手を出しました。当時は電力自由化みたいな話が出たばかりだったと思うんですが、「これやったら儲けられるんちゃうん」っていう感じで乗り出してしまった。。。で、全然成果が出ないばかりか赤字を出して撤退というのを余儀なくされました（笑）

時間をお金で買おうとすれば失敗する

今回僕の新規事業の失敗談を思い出したのは、先日、通販のコンサルタントの方とお話をする機会があったからでした。その方はインターネットが一般的になる前から通販に携わっているような方だったので、色々とお話をお伺いさせていただいたのですが、、、

その時に上手くいかない新規事業の始め方を聞くことができました。で、その時にお話されていた話の中で面白いなと再確認したのが「時間をお金で買おうとすれば失敗する」ってやつでした。簡単にいうと儲かりそうだからって手っ取り早くことを進めようとお金で権利を買ったり大きく仕入れようとするとあかんよねってこと。

まぁ当時の僕がやってしまったのは、そういうことですね（笑）

短縮できない時間もある

どうして失敗してしまうのかという理由の1つに、どうしても短縮できない時間というのがあるからです。それは、、、テストの時間です。リッチの話に熱心に聞いてる人なら理解いただけると思いますが、リッチはとてもテストを重要視してます。

テストをするまでの時間についてはできるだけ短縮、、、つまりスピーディーに行えるようにって話はしてると思うんですが、テストそのものを短縮するなんて話はしてません。失敗する人たちというのは、このテストの時間までも短縮してしまうんですね。だから、実際にお客さんから反応が得られるかどうかもわからないのに大量に仕入れてしまったり、お客さんに全然アクセスできないのに権利を買ってしまったりするわけです。。。そりゃ失敗しますわな（笑）

時間をお金で買える時

じゃあ巷で言われる時間をお金で買うってどういうことなの？というと、それは大きく分けると2つあるかもしれないですね。

1つは他人の時間をお金で買う時。要するに事業を進めるにあたって業務プロセスの一部とかあるいは全部をアウトソーシングするみたいな時です。この場合は確かに時間をお金で買うって概念が当てはまると思いますし、むしろ自社の強み以外のことなんだったら積極的に行った方が良いでしょう。。。

もう1つはテストして上手く行くことがわかったものにレバレッジをかける時。成果が出ることに再現性があるとわかった時は、商品を普及させる時間をお金で買うみたいなことはできますね。例えばテストでネット広告をちびちびやって反応をみてたけどいい感じで反応が取れることがわかったとします。でもそのままちびちびとやってたらいつまでたっても大きな収益になんてならない。。。

そんな時は一気にお金をかけて商品を広めるってことはアリでしょうね。というか、結局のところこれもアウトソーシングを進めるってことなんですが（笑）