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「学べば学ぶほど上手くいかない理由」

2017.8.23 | 

リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

先日、
以前、グループコーチングに参加されていたメンバーの方で、勉強熱心な経営者の方とお話をしていた時のことなんですが、かなりストレートに聞かれたことがあります。それは

「中谷さん、どうして僕は上手くいかないんでしょう?」という事。

その方は本当に向上心もあって勉強家です。僕はその側面で彼をリスペクトしていたのであえて本音でお話をさせていただきました、、、

実は、リッチ・シェフレンも同じような質問を、とある著名なコーチにしたことがあります。

その内容は・・・

何のために勉強をしている?

リッチが質問をした相手というのは、アンソニー・ロビンズという日本でも著名なコーチです。

ビル清掃アルバイトをしながら17歳からの2年間で約700冊の成功哲学や心理学に関する本を読みビル・クリントン元大統領やテニスプレーヤーのアンドレアガシ、世界的な投資家のジョージ・ソロスなども彼のコーチングを受けたことは有名。。。彼は若干24歳で億万長者の仲間入りをしていました。

そんなアンソニーにリッチはある時たずねました。自分とアンソニーとの違いは何だ?と。それに対してアンソニーからは、逆に質問があった、、、

「リッチ、君は何のために勉強をしているんだ?」

これは、あなたも一緒になって考えてみて欲しいですね。あなたは一体何のために勉強をしているんでしょう?

リッチが言ったのは「学ぶため」と言う答え。するとアンソニーは、、、
「そこが違いだ。」と指摘したそうです。

では、アンソニーは何のために勉強しているかというと、「使うため」と答えたらしいですね。

あなたはどうですか?何のために勉強しているのかと聞かれて、使うためという答えは出てきましたか?

日本人は勤勉だけど・・・

リッチは非常に日本人と感性が近いところがあります。彼はめちゃくちゃ勤勉だと言うことです。だから、リッチが考えていた学ぶために勉強しているというのは、伝わるものがあるんじゃないかと思います。

日本人は、自己研鑽のために学んでいるという意識が強い。知識を手に入れること自体が、自分を高めることに繋がっているという感覚を持っている人が多いんじゃないかと。。。

ただ、それは素晴らしいけども、それだと成果は出ないというのがアンソニーからのアドバイスだった。僕も、その通りだと思います。冒頭でお話をした勉強家の経営者の方も、学ぶこと自体がとても好きな人です。

僕なんかは、いわゆる座学というのが苦手で、机に向かって勉強するというのは、めちゃくちゃ辛い。だから、リッチのコンテンツを解析するのは、本当に骨が折れました(笑)おかげで、成長できたとは思いますけど。。。

と、そんな僕から見ると、勉強熱心な人達というのは、尊敬に値するのですが、、、でも、成果が出にくいだろうなとも思ってしまう。なぜなら、そういった人達は正に学ぶために勉強しているようにしか見えないからだと思います。

勉強して使うからこそ成長する

例えば、あなたがスポーツ選手を志していたとした場合、あなたは上手くなるために、どうやって勉強をするか?ってことです。

サッカー選手になろうとしている時、あなたはサッカーのビデオばかりを見て勉強をしますか?サッカーに関する雑誌や本を読むだけで、サッカーが上手くなると思いますか?たぶん、答えはNoですね、、、

つまり、勉強した上で、それを実際に使ってみて練習しないと上手くならない。ドリブルについての動画を見たら、実際にボールを使ってドリブルをして見ないといけない。シュートに関する記事を読んだら、実際にグラウンドでシュートをしてみるのが当然じゃないですかっていう。。。

スポーツに関する勉強であれば、それを実際に使ってみるからこそ成長するというのがわかるはず。逆に、実際に使わなかったら、上手くならない事は簡単にわかる。動画を見るだけ、雑誌や本を読むだけ、それだけで一流選手になれるなんて、誰も思わないですね。

ビジネスでも使うから成長する

ビジネスに関する勉強も同じことですね。なぜかビジネスのこととなると視点がズレてしまう人が多いように思いますが、、、やっぱりビジネスだって同じです。

勉強して使うからこそ成長するってこと。つまり、動画を見て、本や雑誌を読んで、もっと言うとセミナーとかを受講して、その上で実際に現場で使ってみるからこそ成長するわけです。

知識を手に入れたことに対して満足しているだけでは、学ぶために勉強していたアンソニーに成功のコツを聞く前のリッチと変わりません。。。

もちろん、自己研鑽としての学びはあると思います。自分を律することができるようになるとか、視野が広くなるとか、色んな恩恵はあると思いますが、でも何より経営者として成果を出すということに対しては、得た知識を実際に使うからこそ意味があるってことです。

あなたがもし勉強家で、熱心に勉強しているのに上手くいかないのだとしたら、かつてのリッチと同じように学ぶために勉強している自分がいないか確認してみてください。

そして、もしそんな自分がいたら、意識を変えて、使うために勉強するんだと言い聞かせてみましょう。何でも良いので、とにかく得た知識を使ってみることですね。それが近道ですね。

-中谷 佳正

P.S.勉強する方が楽とか楽しいという人は特にそういった傾向が強い、、、そんなあなたは特に要注意です!!

中谷 佳正
中谷 佳正

リッチ・シェフレン ナビゲーター。スタッフ1人あたり約2,000万円の利益実績を持つ、高収益のHP制作会社:(有)WINKSを11年間無借金で経営。リッチの戦略を自社で実践し、成果を出したことから、日本におけるナビゲーターに就任。ビジネス戦略コーチとしても、某上場企業に対して約4時間で80万円のフィーをチャージするなど、今まで690社以上にアドバイスを行い、92%以上の改善率を達成してきたエキスパートである。

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