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カルピスの原液だと濃すぎる

2017.10.4 | 

カルピスの原液だと濃すぎる

リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

先日、コンテンツのクオリティについて話し合っていた時のこと。。。

薄っぺらい話や浅い話をしているビジネスコーチやコンサルタントについて、それってどうなんだ?という話題になったのですが、、、

コミュニティのメンバーが面白い例えをしていました。。。

「多くの人は、カルピスを薄めないと飲めないんですよねー」と。面白い例え、本当にその通りだと思う意見ですね。

それはどういうことかというと、、、

世の中は濃い話が苦手

リッチのコンテンツは戦術よりも戦略的な話の方が多いのはご存知の通り。

ちなみに戦術というのは、戦闘に勝つための方法のことで、
戦争の中の「短期的な」活動方法ついて述べていると捉えるのが良い。

対して戦略というのは、戦争の総合的な「準備」「計画」「運用」の方法を指すそうで、
戦争に勝つための「長期的な」計略とされています。

つまりリッチが戦略的であるというのは、より本質的な話が多いという事、
抽象度も高く、簡単に言うと「濃い」話題が多いのが特徴です。

で、このブログを読んでくれてるあなたは、恐らくリッチのそんな本質的な話が好きだと思うので濃い話が好きなんだと思います。

ですが、、、世の中の多くの人達は、思っている以上に濃い話が苦手だったりします。
本質的な話をしたり、レベルの高すぎる話題は「難しいから・・・」といった理由で敬遠されがちです。。。

あなたは世の中が薄っぺらい話ばかりで嫌気がさしているかもしれません。
でも、そんなあなたが話す話題に対しては、難しいという理由で敬遠されてたりするんじゃないかと思うのですが、、、いかがですか?

ちなみに僕が口を開けるといつも言われるのが「深い・・・」みたいなちょっと小バカにした感じで言われます(笑)

共感は半歩先を行く人に感じる

もし、敬遠されてたりしたとしても、それはあなたのせいじゃないです。。。
なぜなら人は、半歩先を行く程度の人に共感しやすいものだから。

それが冒頭に出てきた「カルピスを薄める」という話に繋がってくるんですが。。。

つまり、あなたが知っていることを薄めて薄めて、、、さらに薄めたぐらいがちょうど良かったりするってこと。
あなたが普段好んで触れている内容は、カルピスの原液みたいなものですね。

だから、そのままの状態で出すと、濃すぎて飲めない人が続出します。
でも、あなたからすると薄い話が、案外ウケたりするものです。

それは、話を聞いている人達からすると、今の自分よりも半歩先ぐらいの話だから共感できるってこと。。。

100億円を売り上げる会社の社長が語る世界戦略よりも、1億円を売り上げる会社の社長が語るFacebook広告のような戦術の方がウケるのはそのためだったりしますね、、、

大したことのない輩がはびこる理由

あなたの目から見て、「なんであんな人が上手くいってるのだろう?」という疑問の答えも、ここにあります。

あなたからしてみたら薄っぺらい話をしているような人物が、なぜかあなたよりも成果を出しているなんてことがあると思います。

そして、それが納得いかないなんてこともあるんじゃないかと(笑)
でも、その答えは、実は薄っぺらい話しかすることができないからこそ、共感が得られるっていうことなんですね。

正直、僕も思ったことがあります。「あんな薄っぺらい話ばっかりしてるのに、何であんなに人気があるんだ?」と。。。

それはつまり、大衆が求めているのはカルピスの原液じゃなくて、薄めて飲みやすくされたものだったってこと。

とはいえ、大したことのない輩が調子に乗ってしまうのは、色々と問題があると思うので、
あなたのように本質を理解している人が、薄めてコンテンツを提供してくれた方が望ましい訳です。。。

ニーズの前にウォンツを満たす

クオリティの高い本質的な商品を供給するというのは、とても素晴らしいこと。

顧客が本当に必要なものを提供したいと考えるのは、人として誠実だと、ただあなたが成果を出すためにポイントになるのは顧客のニーズを満たす前に、まずはウォンツを満たすということです。

よく聞く話だと思いますが、痛みを訴える患者には、痛みを抑えるというウォンツをまずは満たして上げる必要があります。

つまり、痛み止めの薬を提供するのが先だってことです。。。

そうやって痛みが引いて落ち着いたところで、信用が得られたところで、
本当に必要な原因の治療を提案すべきです。そうすれば、相手は素直に聞き入れてくれるはず。。。

たとえあなたが本質的なことを理解していようと、商品として提供するだけの能力があろうと、まずは薄めたカルピスぐらいから提供することも大事なんだということを、知っておくと良いかもしれません。

それをマーケティングのシステムとして構築できれば、あなたの成果は大きく飛躍できると思います。

P.S.
あえて薄い部分は他人に任せて、濃い部分を自らが担当するという戦略もあります。

でも、たまごからかえった雛鳥が、始めに見たものを親だと思い込んで後をついて回るように、一度信用を得た他人から自分のもとへ惹き寄せるのは、結構大変だったりします。。。

その辺のバランスを判断するのも、戦略のうちですね。

中谷 佳正
中谷 佳正

リッチ・シェフレン ナビゲーター。スタッフ1人あたり約2,000万円の利益実績を持つ、高収益のHP制作会社:(有)WINKSを11年間無借金で経営。リッチの戦略を自社で実践し、成果を出したことから、日本におけるナビゲーターに就任。ビジネス戦略コーチとしても、某上場企業に対して約4時間で80万円のフィーをチャージするなど、今まで690社以上にアドバイスを行い、92%以上の改善率を達成してきたエキスパートである。

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