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オンライン、、、やめた方が良いんじゃない?

2017.9.6 | ,

リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

先日、娘たちと食事に行った時の話なんですが、周りを見渡すと、家族で来ている人たちがあちこちで手元のスマホを熱心に見ている親の姿が視界に入ってきました。

ちなみに、僕はホームページ制作会社を経営していて、インターネットを使ってのビジネスを商売にしてはいますが、未だにガラケーを使っている化石人間なんですが(笑)

そんな僕からすると、目に映るその景色は、とても異様なものに感じられます。子供がそんな親の姿を見て「僕、スマホになりたかった」と言ったとか言わないとかいう記事がありましたが、その気持ちが分かる気がします。

この人たちは誰と食事に行ってるのか?そんなにLINEの向こう側の人が大切なのか・・・?完全にオンラインに支配されている感じが見ていて恐怖心さえ感じるほどでした、、、

これは「継続的注意力断片化」が進んでいる証拠。これが進むと、格段に効率が落ちてしまい思い通りの成果からは離れていく結果になります。なぜなら継続的注意力断片化というのは、、、

継続的注意力断片化

いわゆる「ながら」で活動をすることを言いますが、マルチタスキングとはちょっと違うんですが、そもそもの動機が異なっていて、マルチタスキングの場合は、より生産的でより効率的になろうとする結果、同時に複数のことを行うことを言います。

例えば、テレビを見ながら食事を摂ったり、ジョギングをしながら音楽を聞いたり、通勤しながら本を読むといった感じですね。

これに対して、継続的注意力断片化というのは、動機が「オンライン」で繋がっていたいというところにあります。

現代は情報の入れ替わりも激しい為、常に情報を取り入れていないと世の中に取り残されてしまうような強迫観念のようなものがある。。。人はこれを無意識に感じていて、オンラインにせずにはいられないのかもしれません。

オンラインであるとは?

オンラインであるということは、インターネットに繋がっている状態ということです。もう少し広い意味で捉えると、何かしらの回線に繋がっている状態ということでもあるので、僕のようにたとえガラケーだったとしても、携帯電話を通話可能な状態にしている限りは、オンラインであると言えるかもしれませんね。

もっとわかりやすいオンラインの状態は、LINEとかFacebook、Instagram、Skype、Twitter、チャットワークなど、常にアクセスができる状態にあるソフトやアプリなどを使っている状態です。

こういったアプリなどは、いわゆるプッシュ通知の機能が付いているため、常に新しい情報が目に止まりやすくなります。あの、赤いポチを無視するのは結構難しいですね(笑)その情報を受け取る度に、注意力が奪われてしまうという状態がずっと続いているわけですね。。。

また、たとえプッシュ通知を受け取っていなかったとしても、新しい情報が出ていないかが気になってアプリを開いてしまう。これもまた、オンラインの状態にしているのと同じで、継続的注意力断片化が進んでいる証拠でしょう。。。

マルチタスキングは非効率

ちなみにマルチタスキングが非効率であるという結論は、2009年にスタンフォード大学で実施された研究によって、すでに明らかにされているそうです。

というのも、脳は実際にはマルチタスク、要するに並列処理というのはできないんだそう。2つ以上のことを同時にこなすというのは、そもそも無理があるらしいです。

だから、実際に脳が行っているのは、並列処理を行っているようにみえて、実は2つ以上のことを順番に入れ替えてやっているだけってこと。つまりAとBを同時に行うわけではなくてAとBを交互に行ってるってこと。

しかも、たちの悪いことに、マルチタスキングを良かれと思ってやっている人は、常日頃2つ以上のことを交互にやっているせいで、1つのことに集中することができなくなってしまっているらしいです。

それに、脳はそもそもマルチタスキングには向いていないので、同時に何かをしようとすることは、過度なストレスを脳に与えているのと同じだと考えられているそうです。

脳はストレスがかかると正常な判断ができなくなるのは、ご存知だと思います。だから、結局のところマルチタスキングをしようとすると、ストレスの影響で結局は生産性や効率が落ちてしまうということになるそうです。。。

つまり、ビジネスの現場でたくさんの業務を抱えてマルチタスキングを行うのは、非効率ってこと。。。集中力はなくなるし、ストレスはかかるしで良いことなしです。

継続的注意力断片化は成功を遠ざける

だから、当然ですが継続的注意力断片化も良いところなんてあるわけがない。。。

マルチタスキングとは違うと言いつつも「ながら」でしようとしてることには変わりはない訳で。むしろ、生産性や効率を求めずに、とにかくオンラインで繋がっていたいという欲求に縛られていることの方が問題、、、

結局のところオンラインであり続ける限り、生産性や効率からはどんどんと離れているわけで、当然あなたが求める成果からも遠ざかっているのは間違いないことですね。。。

継続的注意力断片化を防ぐ方法

もうすでにおわかりだとは思いますが、継続的注意力断片化を防ぐ方法はただ1つ、オンラインでいることをやめることです。

スマホだけではなくて、携帯電話の電源を切って、パソコンの電源を切ることです。

そういう時間を1日のうちにいくらかでも設けることが大事ですね。そうすれば、もっと生産的で効率的にビジネスを進めることができるようになります。

あなたには、継続的注意力断片化が進んでいる実感はありませんか?もし実感があるのだとしたら、せひ、試してみてください。きっと生産性や効率が格段に上がりますよ。。。

ー中谷佳正

P.S.
集中して本を読むことよりは効率は落ちますが、通勤中に本を読むのは良いことだと思いますけどね(笑)

中谷 佳正
中谷 佳正

リッチ・シェフレン ナビゲーター。スタッフ1人あたり約2,000万円の利益実績を持つ、高収益のHP制作会社:(有)WINKSを11年間無借金で経営。リッチの戦略を自社で実践し、成果を出したことから、日本におけるナビゲーターに就任。ビジネス戦略コーチとしても、某上場企業に対して約4時間で80万円のフィーをチャージするなど、今まで690社以上にアドバイスを行い、92%以上の改善率を達成してきたエキスパートである。

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