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「ひとりよがりなミッション」

2019.7.9 | 

リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

先日、僕が行っている塾のメンバーと共に熱海に行ってきました。いわゆるビジネス合宿ってやつなんですが、、、リッチのコーチングでやっていることが西洋的なアプローチだとしたら今回のは東洋的なアプローチって感じのもの。

急にメンバーには必要だなと思ってやったので宿がなかなか取れない。やっと参加メンバー分の部屋は確保できたものの、僕の部屋がなかったので隣のホテルを借りたんですが・・・なかなかのレベルで居心地が悪い。どこにいていいのか分からない部屋の配置と、どうせ露天風呂入りに行くんでしょ的なあまり清潔感のない部屋風呂。。。まあ、急に決めた僕が悪いんですが、みんな楽しそうで充実した時間を過ごせたんじゃないかと思いますが、今回の合宿で何人かの人生そのものが変わっていきそうな予感がした。やはりビジネスを再構築することの重要性を改めて認識できたのでシェアしたいなと思います。。。

しょーもないビジネスコンセプト

合宿ではビジネスを再設計するにあたって、ビジネスのコンセプトを明確にして発表してもらうってことをやってもらってたんですが。ほとんどの人が最初は「クライアントの集客のお手伝いをする」と言う感じの魅力も何もないコンセプトの話をしていたんですが・・・まぁ、ビジネスコンセプトとして誰かのお手伝いをするとかサポートするっていうのは良いことなのかもしれないけど、よくある話ですね。何の特徴もないというか、その人じゃなくてもいいでしょって感じだし、何より心がこもってない感じがする。だから集客のお手伝いって言われても何の魅力もないと思います。

心に響くビジネスコンセプト

そこでビジネスの設計をし直したらどうなったかというと、、、ある参加者が自分のターゲットのクライアントに「1年後夫婦で旅行に行ってもらえるようなビジネスのサポートをする」というビジネスコンセプトにたどり着いた。そして、それを発表したら、、、別の参加メンバーが突然・・・涙を流し始めたんです。

その方はシステム関係の仕事をされている方だったんですけど、その方が言うには「数年間嫁さんを旅行に連れってやれてない」ってことでそのコンセプトにひどく共感をしたとのこと。きっと発表されたビジネスコンセプトに隠された背景と自分自身が置かれている状況とを重ね合わせのかなと。恐らく苦しい思いをしてたり辛い思いをしてたり、一所懸命やってるんだけどなかなか解決できない課題があって、でもそんな課題を目の前で発表しているメンバーは解決しようとしているんだと、、、そんなことを感じ取ったのかもしれません。

すると今度は発表者の方も泣きだした。。。自分が心からの思いが伝わったっていう意味の涙でもあるでしょうし、相手の状況を慮ったことによる涙でもあったと思います。
ただ、この時こそ自分が本当にやりたいことをビジネスにするという意味が2人とも、そしてそこに参加しているメンバーが理解した瞬間でした。

想いから組み上げたビジネス設計

自身の想いからビジネスを組み上げると、こんな形でコンセプトを伝えるだけで相手を感動させることができるわけですね。これを読んでいる人はもうすでに理解されてるとは思いますが、人は論理ではなく感情で動く生き物。だから感動して心を動かされると、たとえ比較されたとしてももはやどっちの会社の方が安いだとか技術力があるだとか、そんなことはどうでもよくなってしまう。この人でなくてはいけないと言う感覚になってもらうことができるので、想いからビジネスを組み上げるというのは本当に大事なことです。そして、ただ想いを軸にするだけではなく、ちゃんとビジネスの仕組みとして設計することで自分もクライアントも豊かになるというのが目指すべき場所なんじゃないかと思います。。。

ひとりよがりなミッション

ただ、ここでひとつ注意してもらいたいなと思うことがあります。それは、個人の想いを軸にしたいわゆる企業のミッションについてです。先程もお話した通り、想いから組み上げたビジネスというのは素晴らしいものがあります。つまり、そのビジネスのミッションというのは代表者である社長の想いから生まれてくるというのが基本なんですが、そのミッションがひとりよがりになっていないか、、、というのに気をつけていただきたい。
まぁ、何というか掲げているミッションが自分自身の偏った正義を振りかざしているだけじゃないかと言うことを意識して欲しい。

本当に求められているのか?

例えばさっきの話ですが、発表してくれたメンバーの言葉に涙した他のメンバーがすぐそこにいたわけです。それは発表してくれたメンバーのビジネスのミッションに共感ができた、求めていることであったという証明であるわけですが、ただどんなに良いことをしているといっても共感が得られなければただのひとりよがりです。自分の正義を押し付けているだけで、誰からも本当の意味では求められていないかもしれない。。。

では、どうやってその判断をするのかというと、、、答えはとてもシンプルで利益が出ているかどうかです。つまり、本当に求められていることをしているのであれば利益が出ていて当然だってこと。なぜなら、そのビジネスのミッションに共感してくれていて求めてくれているなら、価格はある程度度外視してくれるでしょうし、集客だって口コミや紹介なんかで自然とできているはず。そこにマーケティングのスキルがついてくれば、必然的に利益が上がっていてもおかしくない。素晴らしいミッションを掲げているはずなのにビジネスの成果が思わしくないっていうのであれば、、、それはひとりよがりなミッションを掲げているのが原因かもしれません。自分にとっての正義を貫こうとするあまり、周りのクライアントやお客さんがついてこれていない、共感できないって関係になってしまっているかもしれませんね。

あくまでも大事なのは顧客にとってどうなのかですし、その部分と自分の想いがマッチするところにこそビジネスとしてのミッションがあるので、そこを誤ってひとりよがりなミッションを掲げてしまわないよう気を付けていただけたらなと思います。
あなたの想いから生み出されたビジネスのミッションは究極的にはセールスを不要とするマーケティングのコアになるはずです。

P.S.
共感が得られるようなミッションを掲げてビジネスを再構築したい、というのであれば僕たちと一緒に取り組んでみませんか?

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