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優柔不断を克服する4つのステップ(前編)

From:リッチ・シェフレン

金曜日の午後、友人から「今夜、飲みに行こうよ」という誘いの電話がかかってきたときに、「あとで返事するよ」と言って即答を避けた経験はありませんか?その日の夜には何の予定もないことは、電話を受けた時に知っていたにもかかわらずです。しかも、自分が電話をかけ直すまでに、他の用事が発生する可能性は99.9%ないこともわかっているのにです。



このような反応が何と言われているか、あなたも知っていると思います。これは、分析の途中で突然先へ進めなくなる分析麻痺や、プロジェクトの佳境での立ち往生、自信のなさの露呈など、仕事のパフォーマンスを突然めちゃくちゃに破壊するような悪戦苦闘の数々の、まさに核心にあるものです。

それは「優柔不断」と言われるものです。今回の記事では、この問題を詳しく解説していきます。あなたが行動を起こすべきときに、なぜためらってしまうのか、その理由をズバリお教えします。そして、あなたの優柔不断をすっかり取り除くための、シンプルな4つのステップを紹介します。


あなたは「決断したくない」症候群ですか?


効果的に決断を下せるというのは、生まれつきの能力だと思っている人もいます。あなたも、たった今聞かされたことについて即決できるような人を知っていることでしょう。軍隊の鬼軍曹のように自信満々に即断即決できる人です。こういう人たちは、優柔不断というのは生まれつきだと考えています。

でも、それは違います。優柔不断というのは、決断を下す能力がないということではありません。決断を下したくないのです。これにはたくさんの理由があります。

私には、なぜ多くの人がこの「決断したくない」症候群に苦しんでいるのかについて持論があります。突拍子もないことに聞こえるかもしれませんが、「決断を先延ばしにすれば、死なないで済むような気がする」と思っている人々が結構いるのだ、とつくづく思わされることがあるのです。決断を下すことにまつわる不確かさを避けることで、一種の安心感を得られるような気がするわけです。

決断を保留にできさえすれば、どういうわけか時間の方が勝手に止まるとでも思っているようです。現状を維持している限り、すべてがそれまでとまったく同じように永遠に続くとでも思っているようです。赤でも青でも導火線を切るなどという行動をとらなければ、爆弾は爆発しないとでも思っているようです。

ここまで言わなければならないのか、と気が滅入りますが、このようにぼんやり思っている人にははっきり言わなければなりません。

物事はそうはいきません。地球は回り続けます。爆弾は爆発するでしょう。あなたのビジネスは立ち往生し、衝突して、炎上するでしょう。あなたはいつか必ず死ぬのです!

決断を避けることによって、あなたは、これっぽっちも死を免がれることにはなりません。さらに確かなことは、あなたのビジネスにおいて決断を避けることは、これっぽっちも改善にはつながりません。目を覚ましてください!「優柔不断は先延ばしの一種に過ぎない」というのが現実です。


決断、決断、とにかく決断


優柔不断のせいで悪戦苦闘することについて説明しましょう。決断というのは、常に同じように下されるわけではありません。実際、優柔不断のほとんどは恐れから生じます。決断を下す事柄について、間違えたらどうしようという恐れから生じることがほとんどなのです。

「物々交換」に参加した人が、自分の新車と交換にヤギをもらう決断をしたとしたらどうですか?

ここで、決断を下すことにまつわる恐れについて、ある重要な識別(と、それに関連する重要な意味合い)があるので、以下に説明します。

決断に失敗するケースには3種類あります。1つは「間違った」決断を下すこと、もう1つは「悪い」決断を下すこと、そして最後は決断を「下さない」ことです。それぞれについて簡単に説明しましょう。

まず、「間違った」決断を下すことについてです。あなたは、決して、「間違った」決断を下すことを恐れてはいけません。「間違った」決断が、あなたがあらゆる事実をよく吟味した結果であるなら、それは選んだ選択肢がたまたま最良のものではなかったというだけのことです。起業家は、常に、間違った決断を下します。それが、仕事の一部なのです!

実は、間違った決断を下すことは、そう悪いことでもないのですよ。次に何をする必要があるのかについて貴重なフィードバックが手に入ります。すると、それまでよりも自信をもって素早く前に進むことができます。あなたは決して、間違った決断を下すことを恐れるべきではないのです。

その反対に、「悪い」決断というのは、欠陥のあるデータや不完全なデータを使って判断することを言います。事実ではなく、たいていは恐れや根拠のない希望に基づいた決断です。「時間がないから、あてずっぽうだけど決めてしまおう」というものです。

「悪い」決断を下して、最良の結果が出ることはめったにありません。個人的にも会社の収支的にも、手痛い結果になる場合が多いです。しかし、盲目的に決断を下すことの一番の弊害は、あなたがその決断から何かを学ぶことはありえないということです。

実は、これにも良い面があります。それは、悪い決断であっても、あなたは少なくとも何らかの決断を下した、ということです。決断を下したことによって、決断を回避してしまうという問題はあなたにはないわけです。あなたも、少しほっとしていいと思います。先のことは誰にもわかりませんからね。幸運に恵まれるかもしれません。ここで大事なことは、パニック状態で事実に基づかない推測をせざるを得ない状況に陥るのを避けることです。

最後は、決断を「下さない」ことについてです。これについては、その理由が死なないで済む気がするからであれ、何であれ、間違った決断や悪い決断をするのではないかと恐れているときに、これをやってしまう起業家が非常に多いです。

ですが、何も決断を下さないのは、悪い決断を下すよりももっと悪いことです。決断を下さないことから得られる利益は、一切何もありません。

あなたが優柔不断に負けてしまったら、すべてがストップします。あなたが何も決めなければ、何一つ達成されません。仕事は溜まっていく一方です。ストレスも溜まりますし、自信は失くしますし、自己嫌悪に陥りますし、他にも多くの悪影響があります。

あなたは、惨めなままでいたいと思いますか?それでいいなら、決断を先延ばしにし続ければいいでしょう。例えば、金曜日の夜に友達が電話してきて飲みに行こうと誘われたとき、あなたが行きたいかどうか決められない場合、それはもしかすると、単なる優柔不断が理由ではないかもしれません。

実はあなたには、約束したくないという気持ちがあるのかもしれません。つまり、「万一もっと素晴らしいことが起きたときに、友達と飲みに行くと約束したばっかりに、そのチャンスを逃すかもしれない、そうなったら、一生憤慨し続けることになるだろう。そんなことは起きないだろうけど、万が一に備えて、飲みに行くことは保留にしておこう」と考えるわけです。

コミットメントには、あらゆるレベルで人に二の足を踏ませる力があるのです。結婚のような重大な物事にコミットしたくないという人もいます。そういう人にとって、生涯に渡る誓いをすることについて考えることほど恐ろしいことはないのです。あるいは、どの味のアイスクリームを食べるかさえも決められない人もいるのです!

では、どうすれば優柔不断を治すことができるのか?次週のメルマガで、優柔不断を治すための具体的な4つのステップについて公開します。もし優柔不断を克服したいと少しでも思うなら、必ずお読みください。

大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン

 

リッチシェフレン
リッチ・シェフレン

グーグル、ヤフー、マイクロソフトなど、大手インターネット関連企業へのコンサルティングを行うネットマーケティングの第一人者。ビジネス戦略の構築を得意とする起業家で、マーケティングの世界で巨人と言われているダン・ケネディ、ジェイ・エイブラハムたちとパートナーシップを取り、指導を行っている。そんな経歴からリッチはグルズ・グル(Guru’s Guru = 先生たちの先生)と呼ばれる。

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