From:リッチ・シェフレン
先日、私はマッサージに行って来たのですが、そこで今までにない経験をしました。どういうことかと言えば、私のクライアントには成功した人もいれば、苦労を重ねている人もいますが、その差が一体何なのかということを改めて思い起こさせてくれたのです。
GPというニックネームのそのマッサージ師は、私の肩に大きなしこりがあるのを見つけると、「パソコンを使って仕事をされているのですか」と聞いてきました。私は「今週は特に普段よりも長時間パソコンを使って原稿を書いていました」と答えました。
(最近私がずっと原稿書きをしているのは、新しいレポートに取り組んでいるからなのです。これは、インターネットビジネスマニフェストというレポートを発表したときのように、人々に大きな気づきを与えてくれるものになると確信しています。)
そして、GPとの会話は、私がどんな仕事をしていて、週にどれくらい働いていて、週末は何をしているのか、という感じで続きました。
私がどれくらいの時間、自分自身の楽しみや家族のために過ごしているかを聞くと、私があらゆることにおいていかに最大限の成果をあげることができているか、ということにGPはとても驚いていました。
GPのこのような反応は、私にとって別にめずらしいことではありません。実際、私が自分のスケジュールの話をすると誰もがまず羨ましがり、その後すぐに当惑して、どうしたらそんな公私に渡って充実した生活が送れるのか不思議に思うのです。
週に7日働き続けて年収1千万円は幸せか?
そこで私は礼儀正しく、GPの生活について聞き返したのですが、その内容に思わず自分の耳を疑ってしまいました。
GPはこの6ヶ月間、一日も休むことなく週に7日働き続けているというのです。最初は聞き間違えかと思ったぐらいですが、そうではありませんでした。毎日6人のお客さんのマッサージをし、連続180日勤務していると言うのです。
年収は1千万円を超えているそうですが、GPは、起業家が抱きがちな間違った前提に基づいて「人生」を構築しているのです。
私は若干36歳ですが、すでに2回退職しています。それでも、今日も12人の卓越した従業員に囲まれて自分のオフィスでこの原稿を書いています。一体どうして私はまだ働いているのでしょう?
私が今でも働く理由、それは「退職」というコンセプトには、根本的に不備があるからです。
今を犠牲にして働いても老後の安定はない?
老後に魔法のような幸せを見出すことを夢見て、あなたの人生で一番良い時期を犠牲にして働くべき、という考え方はまったく現実的ではありません。あなたの周りを見渡してください。これがどれほど非現実的であるか、すぐに見て取れるでしょう。
それでも目が覚めない場合、次のことを考えてみてください。実際、高齢者のうち現実に退職できているのは、非常に限られた数%だけです。大多数の人は、生活のために働くことを余儀なくされています。しかも、年々状況は悪化しています。さらに個人年金の破たんや、社会保障としての購買力の低下によって、多くの起業家は次のような結論に至っています。
「次の世代には定年退職を迎えられる人はいなくなると思う。多くの人々は死ぬまで働き続けることになるだろう。」
(ハーバーライト・ファイナンシャルグループ、定年退職専門家 ダグ・ロックウッド)
しかも、さらに悪いことは、このような漠然とした「老後は今より良くなるという希望」は、あなたが望んでいる成功を達成するという可能性を劇的に低下させてしまうことです。
次の2つの質問について考えてみてください。
1.経済的な理由で、一生退職できなかったらどうしますか?
2.現在あなたが選んでいる働き方が、そのまま死ぬまで続く習慣となるとしたらどうでしょうか?今の働き方の何をどのように変えたいですか?
自分の人生を今以上に楽しむためにも、ぜひ考えてみてください。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン
