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成果を出すチームの唯一の共通点

2017.1.19 | ,
リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

どうしたらチームがハイパフォーマンスでいられるのか?そんな悩みが経営者には付きまとっているはず、、、そんな事はないですか?今の組織のままより大きな成果を出せないか?そう考えていませんか?

僕はそんな事を考え望んでいる経営者の一人です。どんなにいい状況でも『より良くするためにはどうすればいいか?』というのを考えるのは経営者として当然だと思いますが、その答えがなかなか出ていない状況の時に、リッチのこの情報を目にする事ができました、、、

その唯一の答えである共通点はすでに明らかになっています。
その答えとは・・・


プロジェクト・アリストテレス


2012年、アメリカのグーグルは生産性向上計画というものを開始し、その計画名称をプロジェクト・アリストテレスと名付けました。担当は人員分析部という部署が行い、社員5万1000人の中からチーム・リーダークラスの有志を募り、最終的な検証を行ったそうです。
そもそもグーグルの社内には数百のチームが存在していたみたいで、生産性の高いチームがある一方で、生産性の低いチームもあった。。。あのグーグルですから、決して能力が低かったり知能が低いということもないはず。それなのに、僕達のような小さな会社の経営者と同じような悩みが存在してたというのには驚きです。要するに、生産性が低いチームを何とかして生産性の高いチームにして成果を出させたいって思ったってこと。お得意のデータ分析技術を使って、ありとあらゆるデータを分析するプロジェクトだったみたいです。しかも、組織心理学や社会学といった専門家にも分析チームに加えて行ったそうです。


分析は困難を極めた


それでも、分析結果を見つけるのには相当苦労したそうです。なぜなら、なかなか共通点が見当たらない。。。会社の外でも付き合いのある友達同士のようなフレンドリーなチームが生産性の高い場合もあれば、ビジネスライクな関係で会社以外では一切話さないようなチームが生産性の高い場合もあった。垂直型っていうんですかね?トップダウンの超組織的なチームが上手くいっている場合もあるし、水平型のいわゆるフラットな関係性のチームが上手くいっている場合もあったそうです。。。要するに、巷で語られているような組織論がどれも当てはまるって状況。。。逆に言えば、そういった組織論のどれもが当てはまらないってことでもあったそうです。つまり、フレンドリーだったり、ビジネスライクだったり、トップダウンだったり、フラットだったり、どのパターンであっても生産性の低い組織があったってことです。


ルールも役に立たない


一般的に言われているような、規則とか規範とかルールといったものも同様だったみたいですね。あるチームはルールでガチガチに縛っているおかげで成果が出ているのかと思えば、もっと柔軟にルールに縛られずやってるチームが成果を出している場合もあるみたいな感じ。。。
でも逆に、僕達の感覚だと、ルールをきっちりしてたら上手くいくんじゃないか?って思ってしまいそうですが、そうでもなかったりするし、もっと自由に伸び伸びとやれば上手くいくんじゃないか?と思ったらそうでもない。。。
こういった話も、僕達が今まで書籍で一度は読んだことがある内容だったりすると思いますが、どれも当てはまるし、どれも当てはまらないっていう状況だったそうです。恐らく、ミッションステートメントもヴィジョンもクレドも、社是とか社則とか、そういうのは大切かもしれないけど、どれも決定的な共通項じゃなかったんですね。。。つまり、僕達が学んできたどれもが正解で、僕達が正解だと思っているどれもが不正解っていうのが現実だったって話。。。なんじゃそれっていう感じですが・・・


サイコロジカル・セーフティ


グーグルの人員分析部のメンバーは、途方に暮れたみたいです。どうしたらええんや、、、ってなったと思います、間違いなく関西弁ではないと思いますが(笑)でも、ついに見つけたんですね。成果を出すチームの唯一の共通点が何かってことがわかりました。
それが、、、サイコロジカル・セーフティ。
心理的安全性ってやつでした。日本人っぽく簡単に言うと、「思いやりがある」ってことが大事だったみたいです。他者への心遣い、同情、配慮、共感といったメンタルな要素がとても重要だったんですね。
例えば、誰か1人がしゃべり続けていて、チームメイトが黙り込んでいるようなチームは失敗して、皆が均等に発言するようなチームは成果を出すんだそうです。要するに、心理的安全性が確保されていて、自分がどんな発言をしたとしても大丈夫だって環境があることがポイントです。これは、僕達日本人は特に重要だと思いますね。なぜなら、僕達日本人は恥の文化と言われるほどに、常に周りからどう思われるかを気にする民族だから。。。なので、チームメンバーからどう思われるのか不安な状態のままだと、パフォーマンスを発揮できなくなってしまうってことです。


ディズニーは正しかった!


ちょっと前に流行ったアニメ「アナと雪の女王」。その主題歌、Let it Go~ありのままで~もとても流行りましたね。あの、ありのままっていうキーワードが、職場環境おいてもとても重要な要素だったって話です。ありのままの自分を出せるメンバーに囲まれて仕事をするというのが、そのチームの成果を決める決め手なんだそうです。僕が好きな言葉を使うなら、真心をもってお互いに接することができるチームこそが最高のパフォーマンスを発揮できるってこと。。。それは、従業員だけじゃなくて、アウトソーシング先もそうだし、取引先に至るまで、あなたがチームを組んでいるすべてのメンバーが対象です。そのメンバーがありのままの自分で接することができる環境を作ることが、あなたが経営者として求められていることですね。

あなたはチームのサイコロジカル・セーフティを確保するような、素敵な経営者になれていますか?それが成果を出すチームを作るコツって事です。

P.S.
サイコロジカル・セーフティは成果を出すチームの共通項であってメンタルの話です。ビジネスはメンタルだけで上手くいくわけではないので、当然システムが必要になります。そのシステムを作るのに必要な知識は、ビジネス・グロース・システムで手に入れるのが一番早い。

-中谷佳正

4:4

リッチシェフレン
リッチ・シェフレン

グーグル、ヤフー、マイクロソフトなど、大手インターネット関連企業へのコンサルティングを行うネットマーケティングの第一人者。ビジネス戦略の構築を得意とする起業家で、マーケティングの世界で巨人と言われているダン・ケネディ、ジェイ・エイブラハムたちとパートナーシップを取り、指導を行っている。そんな経歴からリッチはグルズ・グル(Guru’s Guru = 先生たちの先生)と呼ばれる。

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