まず始めにお話しするのは、今までに私が何度もお話している「スイートスポット」についてです。おそらくあなたは私の言うスイートスポットの意味をすでにご存知でしょう。

あなたの強み、情熱、才能、経験のすべてが交わる1つの点のことです。

「スイートスポット」を見つけ、競争優位性を持つことで、あなたが市場を独占することも可能になるのです。

しかし、最近私は、スイートスポットがプロジェクトにアプローチする唯一の方法かという質問を受けました。これについては色々と考えましたが、スイートスポットだけが唯一のアプローチではないというのが私の答えです。

なぜスイートスポットが望ましいアプローチでありながらも、必ずしも唯一のアプローチではないのか。もちろんスイートスポットを見つけることができれば、マーケティングはずっと楽になります。

ただ、マーケティングはいくつかのレベルに分類することができて、このレベルの最高位にあるものが「コンセプト」つまり「概念」です。

言い換えると、「あなたが提供するものには他では手に入らない特別な何かがある」と見込み客が信じる手助けをすることも重要なアプローチの一つです。

あなたの提供しているものが実際に独自の価値を持っていれば、これを達成することは簡単です。
もし独自の価値がないものを武器にしながらビジネスを続けた場合、成功することは非常に難しいでしょう。

では、どんな選択肢があるのでしょうか? 一番の選択肢はもちろん十分な熟考、反省、発見を通じて自分が独自の価値を提供できる場所を見つけることです。

私の個人的信念と経験から言わせてもらえば、誰にでも独自の価値を提供できる場所は必ずあるものです。

そして、インターネットにより、誰でも巨大な販売経路を持つことができる現代において、独自の価値を見出すことが、いかに重要か認識してください。

約10年前までは世界を股にかける大企業でさえ見られなかった夢を、今あなたは見ることができるのです。インターネットという長いリーチがあるあなたには、ビジネスをどこまでも速く、どこまでも大きく成長させる可能性があるのです。

一方で、それと引き換えに、市場はこれまで以上に競争力を増しています。世界中の至るところに顧客を求める起業家がいるのだから当然ですね。このことから言えるのは、他社にはない競争優位性を持つことは、便利というだけではなく、もはや必要不可欠なことなのです。

そして、必要不可欠である以上、あなたは長期的にも、短期的にも自身を突出させる何かを持たなくてはならないのです。あなたは自分自身を際立たせ、抜きん出た存在にならなくてはなりません。

もし現段階で他社より優れていることを示すことができなくても、他社と違っていることはきっといくつかありますよね？
その違いにレバレッジをかけ、他社より優れたマーケティングをし、価値を見出すことができないか一度考えてみてください。

大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン